引っ越ししたら運転免許証の住所変更を!住所変更手続きをしないとどうなるの?
引っ越し後に忘れがちなのが「運転免許証の住所変更」。転勤や引っ越しで住所が変わったり、結婚で苗字が変わったりした際に運転免許証の住所の変更手続きをするのは、正式に義務付けられているものです。そこで今回は運転免許証の住所変更手続きについてと、期限や代理申請は可能なのかについてまとめていきます。
運転免許証の住所変更について
まずは運転免許証の住所変更について見ていきましょう。運転免許証の住所変更は運転免許試験場や免許センター、各自治体の所定の警察署で手続きができます。窓口に置いている変更届を記載し、持っている免許証と住民票の写しや健康保険証などの新住所がわかるものを提出します。
「運転免許証記載事項変更届」には届出日、氏名、年齢、生年月日、免許証番号、電話番号、新住所を記載してください。また、更新する際に申請用の写真が必要になる時もあるので、事前に確認するか、各自治体のホームページでチェックしておきましょう。
住所が変更になった時と運転免許証の期日が近い場合は、どちらともの更新を同時に行うことができます。ただし、更新通知は免許証に記載された住所に送付されるので、引っ越し後は郵便物の郵送手続きも忘れずに済ませることが大切です。
手続きにかかる時間は10分程度です。混雑具合によっては1〜2時間程度かかることがあります。住所変更は難しい手続きではありません。運転免許証と新住所が確認できる書類を用意すれば、短時間で変更手続きができます。
住所変更を忘れて運転免許証の更新通知を見逃さないように、早めに手続きを行うといいでしょう。平日に時間が取れる方は最寄りの警察署の運転免許課へ。平日は仕事があって忙しい方は日曜日でも受付をしてもらえる運転免許試験場で手続きをするといいです。
免許証の住所変更をしないとどうなるの?
運転免許証の住所変更が正式に義務付けられているものです。
道路交通法では「第94条免許を受けた者は、第93条第1項各号に掲げる事項に変更生じたときは、速やかに住所地を管轄する公安委員会に届け出て、免許証に変更に係る事項の記載を受けなければならない。」と定められています。
そのため、免許証の住所変更をしないと罰金または科料に処される場合があるのです。
運転免許証住所変更手続きの期限
運転免許証の住所変更の手続きをする際の期限は明確に定められているわけではありません。上記の道路交通法でも紹介した通り、「引っ越し後速やかに」と記載されています。そのため、具体的な変更期限が定められているわけではないのです。
住民票の移動手続きなどもしなければいけないので合わせて行うとよいでしょう。できれば引っ越ししてから2週間以内には手続きをしておいたほうがいいですね。
期限が設けられていないからといってそのまま放置しておくと、罰金や科料に課せられる場合があります。ちなみに、住所変更の届け出をしないと身分証明書として使用できなくなります。
そして、運転免許証の更新通知が届かないので、気づかぬうちに失効してしまう恐れがあるのです。運転免許証が失効しているにも関わらず運転を続けた場合は、無免許運転になる恐れもあるので注意が必要です。なるべく早く運転免許の住所変更手続きを済ませるようにしましょう。
代理での住所変更は可能?
「忙しくて手続きをしている時間がない」「代理で住所変更は可能なの?」と思っている方も多いでしょう。住所変更手続きは代理でも行うことができます。しかし、誰でも代理で更新手続きができるわけではありません。
代理人として許可されているのは、同一世帯者など住民票に併記された人に限られるのです。ただし自治体によって許可されている代理人の枠が違う場合もあるので、事前に確認しておいてください。
代理人が運転免許証の手続きの変更を行う際は、持っていかなければならない書類があります。代理人が変更手続きを行う際は、運転免許証記載事項変更届、本人の運転免許証、代理人の本人書類確認、本人と代理人が併記された住民票、委任状が必要になります。
また、委任状が必要かどうかも各自治体によって変わるので、代理申請を行う場合は、まず窓口に問い合わせておきましょう。本人が変更手続きをする場合と、代理人が行う場合で持っていくべき書類が違うので、忘れ物がないように注意してください。
今回は運転免許証の住所変更について詳しく見ていきました。免許証の住所変更の期限は明確に定められているわけではありませんが、なるべく早く手続きをしたほうがいいです。手続きを忘れると罰金が課せられるだけではなく、運転免許証が失効してしまう恐れもあるのです。
引っ越し後はやるべきことがたくさんあるのでついつい手続きを忘れてしまいがち。住所変更の手続きを忘れないためにも、引っ越しする前に自分がやらなければいけないことを紙に書いてまとめておくとよいでしょう。紙やスマホのメモに残しておくことで、引っ越し後でも慌てることなく手続きができますよ。