悪質な引越し業者の特徴とは?見極めるコツについて解説!
引っ越しには多くの費用が掛かるため、できるだけ安い業者を選ぼうとしてしまいがちですが、安さだけで判断して引っ越し業者を選んでしまうと悪質な業者につかまる危険性もあります。ここでは、悪質な業者の特徴や悪質業者を見極めるコツ、被害に遭った場合の対策などについてご紹介します。
もくじ
悪質な引越し業者の特徴
まず、悪質な引っ越し業者の手口にはどのようなものがあるのでしょうか。
■契約前に請求
繁忙期になかなか引っ越しの予約が取れない人に対して、足元を見るような業者もいます。正式に契約する前に料金を受け取ることは違法ですが、このような業者の場合、トラブルに発展しても充分な対応をしてくれない可能性が高いので注意が必要です。
■見積書と異なる請求
最初に低い価格を提示して顧客を引きつけておいて、作業が終わった段階で高額な追加費用を請求してくる手口があります。既に引っ越し当日である場合、依頼主が抗議しても途中で作業を引き上げるそぶりを見せたり、中断されたりして立場は非常に弱いため泣き寝入りせざるを得ないケースが多いです。
■不充分な賠償責任
細心の注意を払っていても、紛失や破損を避けられないことがあり、それに対する補償が引っ越し用の保険です。悪質な業者の場合、保険料の支払いが完了していても実際に加入を済ませていないことがあります。その結果、破損や紛失した家財の弁償は自己負担になるという被害につながります。
■当日来ない・大幅な遅刻
契約当日に業者が来ず、連絡が取れない場合、明らかな契約違反にあたり、キャンセル料はかかりません。また、時間通りに来なかったことによる損害等に関しては損害賠償の請求が可能です。
悪質な引越し業者を見極めるコツ
違法な業者に引っかからないためのコツを見ていきましょう。
■ナンバープレートの色
通常の引っ越し業者は自家用車を使用している場合ナンバープレートは黒、営業用であれば緑です。それ以外の色のナンバープレートで引っ越しを行うことは違法とされています。繁忙期は陸運支局の許可を得ている場合に限り、白や黄色のナンバーでも引っ越し事業は可能ですが、許可書を所持しているか確認を忘れないようにしましょう。
■事業許可番号の確認
依頼した見積書に会社の名称や事業許可番号、住所、電話番号などの情報が必ず記載されているか確認しましょう。事業許可の番号がない場合には、いくら安い料金を提示されても断ることをおすすめします。
■約款の確認
提示された見積書やほかの書類に運送約款の説明が添付されているか確認が必要です。業者が見積もりを提示する場合には、事故が起きた時の措置や解約手数料、損害賠償などについて記載した約款を提示することが義務付けられています。約款に目を通しておくことで、トラブル回避につながりますので必ずチェックしましょう。
■スタッフの対応
担当スタッフの言葉遣いが乱暴で態度もよくない、とにかく契約を取りたいという態度の場合は要注意です。質問したことに明確な説明ができない、あいまいな返答しかない場合には業者を替えることも検討しましょう。
■すぐに契約しない
悪質であってもなくても契約を急いでくることはありますが、その場で契約を結ぶのはおすすめできません。ほかの業者と比較したいというのは失礼にはあたらないため、即決せずに比較してから決めましょう。
■正式な許可を得た業者でも
極端な高値の提示をしてきたり、見積書の明細がいい加減だったり、内金や手付金を請求する業者には注意が必要です。契約前に段ボールを置いていく業者にも気をつけましょう。段ボールが無料になるのは契約した業者だけです。
万が一、被害に遭ってしまったら?
自分だけでは解決できない被害に遭ってしまった場合はどのようにしたらいいでしょうか。
■専門機関に相談
金銭面でのトラブルの解決が難航しており、業者が対応してくれないときには専門機関に相談することをおすすめします。その際に証拠となる写真や書類を残しておくと万全です。専門の担当が対応してくれるので安心です。ただ、引っ越してから3か月以内に連絡することが必要です。
■民事調停
専門機関に相談しても業者がかたくなに対応を拒んでいる場合、民事調停に申し込むのも一つの方法です。裁判官や専門の職員が引っ越し業者との仲介に入り、サポートしてくれます。簡易裁判所の書類に内容を記載するだけで簡単に申し込むことができ、値段も500~1,000円程度です。
悪質な業者に遭わないためには、複数の業者を比較することが大切です。その際には価格だけでなく、担当者の対応や記載内容など細かい部分までチェックしましょう。さまざまな業者と接することで、悪質かそうでないか見分けられるようになってくるはずです。また、その業者を利用した人の口コミなども参考にして、信頼できる業者を見つけましょう。